奥行1.73mm、ピッチ0.3mm 5A電源端子付き基板対基板(FPC)接続用ポーカー ネット「WP56MSシリーズ」を販売開始

2024年11月19日

 日本航空電子工業は、スマートフォン、ウェアラブル機器などの小型端末やゲーミングPCなどのICT機器向けに、0.3mmピッチで奥行寸法が1.73mmと小型で5A通電が可能な電源端子を備えたスタッキングタイプ基板対基板(FPC)ポーカー ネット「WP56MSシリーズ」を開発し、販売を開始いたしました。

基板対基板接続用ポーカー ネットWP56MSシリーズ

概要

 スマートフォン、ウェアラブル端末、タブレットPCなどの小型携帯機器では、5Gの普及に伴うバッテリーの大型化やカメラ数増加などの多機能化、高機能化により、電流容量の増大や機器内部の高密度化が進んでいます。そのため内装用ポーカー ネットにおいては大電流化への対応や小型化が進むとともに、組立作業時の損傷を防ぐことが必要とされています。
 これらのニーズに対応するため、当社はピッチ0.3mm、奥行き1.73mmと小型でありながら、新構造のホールドダウンにより堅牢性を大きく向上させることで嵌合時の作業性向上と5Aの電流容量への対応を実現した基板対基板(FPC)ポーカー ネット「WP56MSシリーズ」を開発し、販売を開始しました。

小型化と堅牢性を両立
 WP56MSシリーズは、高密度実装への要求に応えるため、ピッチ0.3mm、奥行寸法1.73mm(ポーカー ネット本体部)と従来品(WP26DK)比21%減の小型化を実現しました。またホールドダウンでは、嵌合面を保護するだけでなく、レセプタクル側吸着部の両端の保護金具を、インサート成型にて配置することで、堅牢性を高めた構造となっております。プラグ側のホールドダウンには絞り加工によるシームレスな誘い構造を採用することで、良好なアライメント性を有しています。
 これにより小型でありながら良好な嵌合作業性の両立を実現しました。

従来品WP26DKとWP56MSのプラグ側ホールドダウン構造比較

5A電源端子
 従来品(実装部2列配列)の基板対基板(FPC)ポーカー ネットは、電源端子に3Aしか電流が流せず、電流容量が不足した場合、信号端子を使用して分流させることで大電流に対応しています。しかし、このようにポーカー ネットの極数が増えると、実装に必要なスペースが大きくなるという課題がありました。
 WP56MSポーカー ネットは小型でありながら5A通電が可能な2つの電源端子を備えることで基板実装面積の省スペース化に貢献することが可能な製品です。

特長

基板対基板(FPC)ポーカー ネット製品ラインナップ

基板対基板(FPC)ポーカー ネットWPシリーズの製品ラインナップ

適用市場

スマートフォン、スマートグラス、AR/VRヘッドセット、タブレットPC、ノートブックPC、ゲーミング端末、デジタルカメラ、その他小型携帯機器全般

一般仕様

ピッチ 0.3mm
極数 50極(+2電源)
嵌合高さ 0.6mm
使用温度範囲 -40℃~+85℃
接触抵抗 信号端子:50mΩ以下(初期)
電源端子:20mΩ以下(初期)
挿抜寿命 30回
定格電流 信号端子:AC,DC各0.3A/1極当たり
電源端子:AC,DC各5.0A/1極当たり
定格電圧 AC、DC50V
絶縁抵抗 100MΩ以上(初期)
耐電圧 AC250V rms.

材料/仕上

構成部品 材料/仕上
コンタクト
(プラグ/レセプタクル)
銅合金/金めっき
インシュレータ 耐熱プラスチック
ホールドダウン
(プラグ/レセプタクル)
銅合金/金めっき

WP56MS ポーカー ネットのご紹介はこちら 

WP56MS Series image

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