環境報告書2024

素材及び資源利用の削減

テキサス ポーカー アプリ

素材利用の削減

 素材の投入量を抑制すると共に、製造段階での廃棄物を削減するための対策を継続的に展開しています。天然資源の使用削減や有効利用に加え、素材の製造からテキサス ポーカー アプリへの加工に至るエネルギー使用の削減、温室効果ガス削減、並びにコストダウンに貢献しています。
 以下に各サイトにおける主な素材の有効利用に関わる取り組みについて紹介します。

●JAEサイトにおける取り組み
 機械加工における素材使用量を削減するために、適正な寸法による購入を進めています。生産系においては金めっきにおける金素材の使用量を削減するために、適正めっき領域や厚さの管理やスピードアップなど効率的な改善を継続的に実施するとともに、生産設備のリユース部品活用を行い、資源の有効利用、材料及び設備投資費用の削減に貢献しています。

●HAEサイトにおける取り組み
 インシュレータ成形時やインサートモールド時に発生する成形くず(スプルー・ランナーゲート)(※マウスを置いて定義をご覧ください)は「有価物として業者引取」「サーマルリサイクルとして燃焼」「外部依頼で再ペレット化」としていましたが、社内でのリサイクル使用範囲を拡大する為、成形くずを「粉砕」「バージン材との混合」し混合材としての使用(リグライド)を環境目標に設定し、進捗管理しています。混合材の使用(リグライド)により、廃棄物の削減、原材料の削減の両面に効果があると考えます。 「2023年度効果:160tの廃棄物削減(成形材料削減)」

●YAEサイトにおける取り組み
 プレス用金型の小型化、金属材料の材料幅の見直し、材料歩留まりの調査やめっきへ投入する最小巻き数の検証・設定、キーサンプル異常の早期発見により投入する素材使用量を削減する施策を継続的に進めています。また、成形材料の再生材利用比率の向上や生産端材のクローズドループリサイクルによる投入材料の削減及びスプルー・ランナーの小型化による素材使用量の削減によりCO2削減にも大きな成果が現れています。

●FAEサイトにおける取り組み
 金型部品製造工程(放電加工)で使用する銅合金の電極材の再使用率向上並びに切削加工法への切換え推進により、使用量削減、電力削減ならびに金属廃棄物の削減に寄与しています。また、プレート材の切断を専用加工機で行うことで、研磨しろが縮小され素材有効活用として成果が現れています。

●SAEサイトにおける取り組み
 機械加工部品の切削加工しろ縮小の取り組みを継続することで、金属廃棄物削減、素材製造時のCO2発生量抑制に寄与しています。

水資源利用の削減

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日本は水の豊かな国のように見えますが、世界最大級の仮想水(※マウスを置いて定義をご覧ください)の輸入国であるとも言われています。世界に目を向けると爆発的な人口増加や干ばつなどの異常気象により、人が一日に必要とする水の10分の1も得ることのできない人たちが数多くいます。

 国連が2015年に掲げた「持続可能な開発目標(SDGs)」などを始めグローバルな課題として「持続的な水資源使用に関する取組み」が求められおり、多量の水を利用するめっきラインを持つメーカーの責務として、2015年の環境報告より私たちの水資源への取組みの様子を継続して報告しています。
2015年:節水による水投入量の売上原単位の改善推移
2016年:JAEにおける水資源の循環収支の見える化
2017年:CDPに照らした航空電子グループにおける水リスク評価(WRI Aqueductを使用)、並びにSDGsに照らした水資源管理目標とPDCAサイクル
2018年から:サプライチェーンの水データ調査。 水の「消費量」の把握。

ここでは水利用量の削減例、並びに新たな取組みの状況と課題を報告します。

●水利用量の削減例
 国内・海外の航空電子グループで活動してきている水資源の保全に係る森林保護、河川・海岸清掃などの他、水利用量の削減例の幾つかを紹介します。(括弧)は生産拠点の略称です。
  • 上記の削減例に示す活動などにより、水投入量の原単位は漸減しているものの、2020年度のコロナ禍による生産効率の悪化など外乱に左右されないために、もう一歩踏み込んだ生産効率向上や削減施策のレベルアップを図る必要が見えます。(グラフは水の投入量を売上原単位にて示しています)。

※画像をクリックすると拡大表示されます。


●水「消費量」の調査
 水利用量の更なる削減施策を検討する中で、事業所内の水の循環サイクルにおける「消費量」を調査しています。 生産用機器や空調用機器からの蒸発量、社内厚生施設での飲食等による取込み量、緑地等の水遣り量、その他設備からの蒸発量などの内、特に空調用冷却塔からの蒸発量において推計値とメータ読取値に差異のあることが分かっています。
 昨年に引き続き補給水量を確認した結果、差異は5.5倍となりました。年毎の気象条件によって4~7倍程度の差が発生すると見られますが、ここ5年間の消費量の投入量に対する割合は漸減しているもののそれほど大きな変動はなく、概ね13%となります。
 ここ5年間の国内グループにおける消費量の年間推計値と、2023年度の内訳をご紹介します。
空調用機器は水使用量削減の施策効果が大きいものの一つであり、効果的な施策のためにできる限りメータを設置して、今後も蒸発量の把握と削減を図ります。

年度 消費量 蒸発推計値/実測値(※) 消費量/投入量
2019 38,894 m3 6.5 13.3 %
2020 40,916 m3 5.3 12.8 %
2021 42,970 m3 5.1 12.6 %
2022 40,377 m3 5.2 12.3 %
2023 43,240 m3 5.5 14.6 %
 冷却/生産による蒸発 96.8% (※)実測可能な空調用冷却塔における比較の結果
 飲水や食事への取込み 2.9%
 植物への水遣り 0.1%
 貯水施設からの蒸発 0.2%

●航空電子グループの森の貢献
 航空電子グループの森でのヒノキや広葉樹の植樹等により、地下水の涵養量は年間約5,320m3と推計しています。